胚移植を受けてもなかなか妊娠に繋がらず、受けてみたERA EMMA ALICE検査(トリオ検査)。
結果はERA、ALICEともに問題ありませんでしたが、EMMA(ラクトバチルス、細菌など子宮内膜の細菌の検査)で引っかかっていました。
ここではそれぞれの検査結果と行った対処についてご紹介していきます。
ERA(ウィンドウ期の検査)の結果
ERAの結果は、Receptiveで問題なしとのこと。
もしかしたらERAでひっかかるかも?と思っていましたが、こちらは問題なく今までのスケジュールで進めても良いということが分かり安心しました。
EMMA(子宮内膜の細菌の検査)の結果
EMMAの検査結果レポートで検出された細菌を見て見ると、
- Lactobacillus(ラクトバチルス)29%
- Gardnerella(ガードネレラ?)68%
- その他 3%
との結果で、ラクトバチルスよりGardnerellaが多いという結果に。
Gardnerellaというのは、着床をサポートするラクトバチルス属の細菌を妨げる細菌のことらしく、この細菌が子宮内膜の半分以上を占めているという結果でした。
先生からは子宮内に雑菌がたくさんいる状態だからまずは除菌が必要とお話がありました。
着床にはラクトバチルス属の良性の細菌が多くいた方が妊娠に繋がりやすいとのことで、ラクトバチルス属の菌を子宮内膜に増やす対処法を行っていきます。
まずは子宮内膜の細菌のバランスを整えるため、抗生剤を1週間ほど服薬して除菌し、その後ラクトバチルスの膣剤をほぼ毎日入れる治療を行っていきました。
ALICE(慢性子宮内膜炎の細菌の検査)の結果
ALICEの結果も、慢性の子宮内膜炎に関する病原性の細菌は検出されず問題なしとのことで、特に治療はありませんでした。
EMMAの結果が良くないと妊娠しづらい?
EMMAの結果を受けて抗生剤を服薬、ラクトバチルス製剤(膣剤:ラクトフローラ)の投与を行いました。
ラクトフローラを使いながら約2か月後に4回目(EMMAの治療後1回目)の移植へ。
しかし結果はうまくいきませんでした。
※実際に使ったラクトバチルス製剤(膣剤)は後ほどご紹介しています。
結果が出なかったことで「EMMAの結果が良くなかったから妊娠しづらいのかな」とちょっと不安も大きくなり、その後もラクトフローラを1日1回寝る前に続けて使い続けました。
EMMAの治療後2回目の移植で妊娠
その後、お休み期間と風疹ワクチンの打ち直しを経て、検査から約8か月後に5回目(EMMAの治療後2回目)の移植へ。
ここで無事に妊娠という結果を判定日にいただくことができました。
ラクトフローラを移植日まで毎日寝る前に使い、移植後も2日に1回ペースで使いました。
*看護師さんからは、移植後は使用しなくても良いと言われていましたが、少しでも結果に繋がるようにと移植後も使い続けました。
いろんな体外受精の体験談を見ているとだいたい2、3回目の移植で妊娠に至る方が多い中、39歳(採卵時は37歳)でここまで時間がかかるとは正直思っていませんでした。
ですが、諦めずにいろんな検査を受けて一歩ずつ前に進んできて良かったと思います。
EMMAの検査結果が良くないと心配になりますがEMMAの検査結果が良くなかったからといって妊娠しづらいということではないんですね。
同じような状況の方もどうか前向きに妊活を進める参考にしていただけたらと思います。
このとき、通算5回目の移植だったので何とか結果に繋がれば・・・と、ラクトバチルス菌の投与の他に夕方に1~2時間ほどお散歩をしたり、ほうれん草やブロッコリーなど葉酸をたっぷり含んだ食事を摂るといったことを意識していました。
トリオ検査で要治療の結果が出る人はどのくらい?
トリオ検査を受けてEMMA、ERA、ALICEの結果で治療が必要という結果になる方がどのくらいいるのか看護師さんに聞いてみると、だいたい10人に1~2人程度とのことでした。
トリオ検査の結果を聞いた後「受けといてよかったねー!」と看護師さんに声を掛けられ、これでまた対策を取れるから頑張ろう!と少し気持ちも前向きになりました。
そもそも子宮内フローラが乱れる要因は?
先生に「EMMAでひっかかる要因で考えられるものはありますか?」と聞いてみると、
- おりものシートや吸水ケア(尿漏れシート)などあてものを長時間つけている
- 長時間ムレた状態になる
といったことがあると、雑菌が繁殖しやすくなるので子宮内フローラに影響を与える可能性があるとのこと。
よく考えると、普段から長時間車の運転をすることが多く、トイレ対策に外出時は吸水ケアのナプキンをつけていたりしたのでこういったことが子宮内フローラに影響を与えたのかもしれません。
要は通気性を良くして雑菌の繁殖を抑えることが大切ということだそうです。
ラクトバチルス菌の補充におすすめの製剤
Lactoflora ラクトフローラ「フォルテ」(サンテ研究所)
実際に使っていたラクトバチルス菌製剤です。
初めは通っていたクリニックで処方していただき、その後は公式サイトから購入することができました。
価格のめやすは…
1瓶10カプセルで1瓶4,500円ほど、1か月2~3瓶で10,000円~15,000円ほどになりますが、ほぼ毎日使う場合は1か月に2~3瓶ほどあれば安心です。
膣剤タイプのラクトバチルス製剤を使うタイミング
膣剤タイプのラクトフローラフォルテですが、使うタイミングも決めておくとより効果的とのことで、クリニックでは夜寝る前に使うように指示がありました。
寝る前が難しい場合はラクトフローラフォルテを入れた後、30分ほど安静にしてから動いてくださいとのことでした。
寝る前の方が安静にする時間が長くなるので基本的に寝る前に使っていましたが、日中や活動時間帯でも安静にできる場合は時間帯はあまり気にしなくても良いようです。
飲むタイプのラクトバチルス製剤の併用
サンテ研究所 ラクトフローラシナジー
ラクトフローラフォルテは膣から入れるタイプのラクトバチルス製剤ですが、シリーズで展開されている飲むタイプのラクトバチルス製剤「ラクトフローラシナジー」もあります。
ラクトフローラシナジーはラクトバチルス菌4種とラクトフェリンが配合されており、妊活中の方やデリケートゾーンのケアが気になる方向けとなっています。
腸溶性のハードカプセルタイプで胃酸にも強くお腹にしっかり届くように作られているので安心して飲むことができます。
こちらはAmazonや楽天市場からも購入可能なのでラクトバチルス菌の補充をより強化したい方は併用してみるのもおすすめです。
*基本的に直射日光を避け、常温保存(4-25℃)となっていますが、夏季は冷蔵庫での保存が推奨されています。
夏季は配送時に高温の環境になりやすく品質が低下する恐れがあるため、クール便での配送が推奨されています。クール便をご希望される方はサンテ研究所の公式サイトからの購入をおすすめします。
→サンテ研究所 公式サイト
まとめ
トリオ検査を受けることを決めた方、検討している方は、何度か移植したけど結果に繋がらない、原因を突き止めたいという方が多いと思います。
今回は自身の体験からEMMAの検査で子宮内膜の細菌のバランスが崩れていることが分かり、治療後2回目の移植で妊娠することができたことをお話しました。
治療後に行った移植で結果が出なかったことで「もう厳しいのかな」と不安な気持ちになりましたが、EMMA検査で治療が必要という結果が出ても妊娠は可能ということを体験し、さらに適度な運動、食事にも葉酸、ミネラルを多く含んだ食材を取り入れると効果的だと思います。
これから移植を予定されている方の何か参考になればと思います。